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釣り

波動って何? その2

タイラバのネクタイにおいて、波動はそれほど考慮しなくて良い。

前回お話しした内容の続きです。

何故、私がそのような事を言うのか?

それはもっと気にすべき事があるからです。

もっと重要な事

我々船長はただ魚の反応を探しているだけではありません。

タイミングを考えたり、水深を変えてみたり、

場所を変え水質を探ってみたり、

そうやって鯛が食ってくれるのを探しています。

なので、

波動が強いネクタイを使うぜ!

だめだから弱そうなのを使うぜ!

と言った順序のローテーションでは、

まずタイミングを逃します。

狙いとリンクして無いので、噛み合いません…。

そして、波動という目に見えない、曖昧な概念に振り回されると答えが見えず抜け出せなくなります。

もしも、その理論が間違えていたら?

さて、誰がその考えを証明したのですか?

それよりも、開始から終わりまで

タイミングやポイントの変化に期待して、可能性を捨てずに楽しんで頂きたいと思います。

うーん、うーんと、悩んで、全然仕掛けが投下されていないお客様を見ていると気の毒に思います。

なので、それやめませんか?

もう少し楽に行けませんか?

ルアーフィッシングにおける波動

ウォーターディスプレイスメントの考えが全て間違いな訳ではありません。

バスフィッシングにおいては、

クランクベイトであれば、その効果を期待したものもあるでしょう。

大きなブレードのスピナーベイトもそう期待して作られたものがあるかもしれません。

バイブレーションプラグも水流の巻き込み=波動を利用してアクションを変化させる事ができます。

ワームの類も、波動の効果を狙って工夫されたものもあるでしょう。

実際にそれらが、今の魚は波動をきっかけに食った!

といえるのを残念ながら私は見た事がありませんが、

それらが、強い波動による集魚効果を期待して作られたと言っても、嘘にはなりませんし。

何かしら利用はされています。

そして、そこには紛れもなく熱い想いがこもっているでしょう。

ただ、他の要素と混じりながら、あまりにも当たり前のように使われすぎてしまった言葉のように思います。

見えない故の弊害

波動の怪しい例を紹介します。

今は廃刊してしまった雑誌にこう言うネタがありました。

竿を爪で擦ると、その振動が伝わって、オモリから発する波動で、魚が食うとかなんとか…

笑っちゃいますよね? でも本人はそう思っているでしょうし、その成否を何も証明は出来ていません。

次にこれはどうでしょう?

ラトリンログと言う私の大好きなルアーがあります。

昔から今もまだ販売されているこのバスルアー。

ミノーと呼ばれるルアーです。

これが釣れる秘密にブルッと震えるようなアクションがよく挙げられます。

この時のブルっとした動きで、

下方向に波動を生んで、それが魚を刺激する。

と言う考え方があるそうです。

ちなみにこれは、スミスウィック社であったり、ヒロ内藤さんの口から聞いたり、読んだ事はありません。

が、最もらしい理由でもあり、

妄想のようでもあります。

さて、どうなんでしょう?

どんな理論も、波動と言う魔法の言葉に包まれてしまうと、

ボヤけてしまう事がお分かり頂けたでしょうか?

タイラバの波動

前回のブログにも記した通り、

ヘッドに関しては調べた実績があります。

ヘッドが水流を受けた時に、後ろ側に大きな流れの渦を作ります。

これによって、ネクタイの動きが良くも悪くもなります。

過去、タングステンのヘッドと比較する為に、

鉛のヘッドを強波動と位置付けた事が私にもあります。そう商品にも記載しました。

これは間違いでは無いと思います。

しかし、その強波動がどの程度、魚に影響を与えたかのデータは残念ながら得る事は出来ませんでした。

地域によっては、鉛のヘッドでよく釣れたり

タングステンよりも釣れたり、なんて場合もあり

ひょっとしたら、狙い通りの効果はあるかもしれません。

が、無いかもしれません。

あらためてネクタイによる波動

ここまで来ると、改めて

ネクタイによる波動については、さらに不明点が多いことをご理解頂けると思います。

ちなみに私が監修させて頂いたネクタイについても、

波動がどうか?と言う事については私自身考慮しておりません。

それよりも大切な秘密の部分を考慮してデザインしてもらっています。

しかし、魚が良く釣れる事は皆さんすでに体感頂けている事でしょう。

私は単に、アピール力の大小

つまり、サイズの大小や動きの大小ぐらいの考慮で良いのでは?と、考えます。

適度なぐらいの考えで釣りに向き合って頂けたら、我々も気が楽です。

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