落として、巻くだけ
前回、タイラバのキモ的なお話に踏み込めなかったので続きを。
見出しにある通り、タイラバって
「 落として、巻くだけ 」なのですが、
巻くだけを意識していませんか?
そう、
「 落として 」
これをどうするか。
とても大切だと思うのです。
ゆっくり巻くだけでは釣れないことも
冬になると大半の方が意識しているスローな巻き。
しかし、巻く前に、フォールで魚が寄って来ていなければ、
全く意味なしww
と言う場合もあります。
なので、底から丁寧にゆっくり巻いているのに当たらない…が、起こります。
ゆっくり巻いていても、魚がついてなければ巻いている間の時間が無駄になるようなイメージ。
こういう場合があるのを昔、水中カメラで観察した事があります。
思っている以上にフォールで魚は反応してます。
底でアタル状況においても、
・底の魚を食わせる場合と
・寄ってきた魚が巻き始めに食う場合
どっちなのか?
妄想を膨らませる事は大切だと思います。
見極めの方法
魚がフォールにどう反応しているかは実際に試して見極めます。
最初のフォールの巻き上げでヒットする人が出たり、
自分でもいったん上から落とし直してみる事で予測できる場合があります。
鯛が釣れる時は、意外にフォールきっかけの方が多く、その為、浮いた反応を食わせられるか否か、には個人差が激しく出ます。(キレイに巻きで誘えている魚は少ないと言う事)
逆に、底でじっくり見せて食うような状況であれば、
それは信じて底をゆっくり巻いているだけで、
それなりに答えが返ってくるでしょう。
フォールの意識を持って釣りをされている方は、
巻き上げ直後にアタリをきく間が入ります。
この時に僅かな違和感を察知できる事も少なくありません。
そして、落とし直そうとして上まで巻いたりした時に更にアタリを見つける事もあります。
あるいは、フォールで釣れたーとw
無双状態に突入する事も珍しくありません。
そうした探りにより生まれる発見から、
差は広がっていくと思います。
ヘッドウェイトも重要
浅場を攻めていても、
80gや軽くても60gのヘッドで釣りをされている方が、まだ多いように思います。
ハイシーズンであれば、スピードフォールも頷けますが…、ハイシーズンであったとしても
35gや45gは積極的に使いたいところです。
私はメインが45g。次に35g、なんならもっと軽いヘッドが欲しいと思っています。
ひとつテンヤなどの経験から、
最もフォールで反応させ易いウェイトは、
20gくらいになる事が多いと思います。
と言うか、テンヤの場合ほぼフォールメインの誘いになりますが。
巻きを重視しがちなタイラバとは真逆です。
※実際は潮が速かったり波風が強いと、また変わってきますし、そのあたりの判断には経験が必要です。
リールの性能も大切
潮の緩い場所なら、スピニングタックルで軽いオモリを落とす事が出来ますが、船がそれなりのスピードで流れる状況では、スピニングリールの放出するラインは流されてしまい逆に底取りが悪くなります。
なので、タイラバではベイトリールが主に使われるのですが…そこで大きく出るのがリールのスペック差です。
軽いオモリの場合には、シマノのアルデバランBFSなどが優れています。
ダイワの使い易いリールがあれば、教えてくださいw
ベイトリールの着底感に重要な要素は、
1.スプール回転の軽さ
2.スプール径
3.糸の放出を整える事
2.と3.については、炎月プレミアムやソルティガicなどバランスの優れたものがあります。
ただ深溝で下巻きを入れたりしている事もあり、軽いオモリだと底がボヤけ易いのが難点です。軽いオモリの場合には扱いの上手下手の差が出ます。
1.と2.に関してはBFSリールや、
3.に関するセッティングに癖があるもののアベイル社のマイクロキャストスプールの使用などが、高性能になります。
60g以下のオモリを使うならば、カルカッタコンクエストでも200番よりも100番ですね。
サミング
ラインにテンションがかかっていたり、タイラバの姿勢を安定させやすいドテラ状態は、別として
バーチカルの場合には、特にサミング必須です。
適度にサミングでラインテンションをかけて整える事で、落ち方が激変します。
まぁ、これは逆にノーサミングと使い分ける事も可能ではあるのですが、
だいたいは、上手なサミングが綺麗なフォールアクションを可能にします。
先の項でも触れましたが、ラインの放出を整える事は着底を明確にもしてくれるので、重要なのです。
今回はここまで、次回は
フックセッティングです。これがフォールに結構影響します👍
では、また!